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日本企業の労働力不足を補うために、国策として受け入れられている外国人労働者。
一口に外国人労働者といっても永住者から留学生のアルバイトまで5週類に区分されており、その数は年々増加しています。
その外国人労働者のうち技能実習生について、政府は更に受け入れ拡大する方針だそうです。
正直、言葉を失いました。
日本の労働力不足を補う為に外国人労働者を増やすなんて、あまりに安易すぎると思います。
日本にも失業者がいます。貧困層の存在も問題視されています。
まずはそういった人々との間で調整し、日本の失業者や貧困に苦しむ人々を減らすのが先ではないでしょうか。
日本人は汚れ仕事や低賃金を嫌うという説もありますが、それなら働きたくなるような待遇を作るべきです。
使う側にとっては人件費の安い外国人労働者の方が魅力的なのは分かります。しかし、それではいつまでたっても日本人の賃金は上がりません。
これは一企業が解決できる問題ではありません。
政府は日本人の賃上げを謳うのであれば安易に労働力の輸入拡大するのではなく、日本の中で労働力を賄う仕組みを作って欲しいです。
問題点は他にもあります。
外国人労働者は、毎年一定数失踪しています。近年コロナ禍の影響で減少してはいるものの、入ってくる労働者が増えれば失踪者も増加すると推測されます。
数年前に東京の某大学の留学生が約1600人行方不明になっていると報じられたのは記憶に新しいし、技能実習生の失踪もしばしばメディアで取り上げられています。
失踪した労働者はその後、正規の仕事に就くことも帰国することもできず、日本で不法滞在者になってしまいます。生きてゆくために犯罪に手を染める人もいます。
日本で収入を得て豊かになるという思いを抱いてやってきたというのに、とても悲しいことです。
また私達日本人にとっても、生活圏内に不法滞在者が存在するという状況は治安を乱されるリスクがあり、望ましくありません。
このような状況に対して日本政府も対策を講じてはいるようです。ですが、その効果の表れを待たずして受け入れを拡大するのは性急ではないでしょうか。
労働力不足という日本の事情や先進国としての立場上、ある程度の受け入れはやむ得ないです。
しかし、問題点を置き去りにしたまま外国人労働者を増やし続けることは、双方にとって明るい未来が見えません。私は子や孫の世代に豊かで平和な日本を残したい、ただそれだけです。
日本政府には今一度、慎重に検討して欲しいです。
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