一言モノモーション
年々進行していく子供の運動能力の低下
それに対して、個人または社会がどのように進んでいくべきなのか?
について意見をまとめました。
今現在。子育てしてる方だけでなく。将来子供を育てたいと考えてる方にも見て欲しいです
メインモノモーション
<子供の運動能力の現状>
皆様もなんとなくイメージはつくと思いますが、子供の体力、運動能力は年々低下しています。
文部科学省が実施している体力テストの総合成績の結果を見ると
昭和60年をピークにほぼ横ばいで、50M走や持久走に関しては成績の低下が見られます。
また、令和に入って以降のスポーツテストの成績の平均はさらに悪くなってます。
これはコロナウィルスの流行に伴い、運動時間の制限・減少が大きな要因であると考えられます。
さらに子供の間での運動能力の差がより開いており、「運動ができる子・苦手な子」の二極化が進んでます。
このような背景に関しては
・習い事など子供に運動させる機会の有無
・運動指導者の知識・スキルの差
・家庭や地域の環境(運動できる場所の有無)
・運動以外の遊びの増加
・ネット環境が整備され、良い情報をキャッチできるようになった反面、誤った情報も多く目にするように なった
などの要因が考えられます。
「できる子」はより良い指導を受けて高いパフォーマンスが発揮でき、
「苦手な子」は運動や体育に対する苦手意識が更に高くなり、ますます運動しなくなる。
といったことが起きており、今後ますます加速していくと考えられます。
<各家庭でできることはないのか?>
「子供を運動施設やスイミングスクール・体操教室に入れればいいんじゃないか?」
という考えがまずは浮かんでくると思います。私もこれに大賛成です。
しかし現状そう簡単にはいかない場合もあります。
理由としては
・金銭的な問題
・共働きで送り迎えが難しい
などが考えられます。
また指導者もピンキリで正しい知識や理論を知ってコーチもいれば、
マニュアルに沿って実施してるだけのアルバイトのコーチもいます。
より質の高い指導を求めるとなるとそれなりにお金もかかるし、できる場所も限られてきます。
では各家庭でできることは何か?
子供の発育・発達、運動能力の向上に関する正しい知識を身につけることだと考えます。
例えば、
歩行器を使わず、ハイハイさせる期間を長くする。
ハイハイは全身を連動して行う運動なので、体幹やバランスの強化になるだけでなく、
右半身と左半身を連動させた動作になるので右脳と左脳を繋ぐ脳梁という部位の強化にもなる。
右脳と左脳が強調してはたらくことで考えながら身体を動かす能力が高まるだけでなく、
感情を言葉にして伝える能力の向上まで見込める。
といったような発育・発達に関する知識を知ってるかどうかで子供に対する接し方や考え方が変わってきます。
運動する時間や場所が限られてるからこそ、お父さん・お母さんにもある程度の知識が必要になります。
<国・地域・社会ができること>
1つは保育園の体操・外遊びの時間や小学校の体育の授業は専門性の高い指導者を複数配置できる環境を作ること。
これは授業の質や子供達の安全面の向上だけでなく、学校の先生にかかる負担の軽減にも繋がります。
公立校でも外部の指導者を雇うための資金を国や地域が補助する。
企業も保育園・幼稚園・小学校に派遣できる人材の育成を行う。
こういった活動が今後増えていくことが望ましいと考えます。
もう1つは親世代の労働環境の改善です。
実際に子供をスイミングスクールに通わせたいが断念したお母さんに理由を聞くと
「送り迎えの時間が合わないからもう少し子供が大きくなったら」と言う返答が多いです。
テレワークの推進や育児に理解のある会社が増え、子供のことに時間を使いやすい環境が整うことも
必要になると思います。
<まとめ>
子供たちの運動能力の低下を防ぐには、
国や地域・社会が運動をさせやすい環境を作ること
親世代の方が発育・発達に対して正しい知識を身につけること
その情報を発信できる指導者を増やすこと
が挙げられます。
子供たちは今後の社会を担っていく宝です。
運動を通して子供たちがより良い方向に
進んでくれることを祈ります。
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