一言モノモーション

私の妻は病に倒れ、在宅介護中ですが、寝たきりの状態が2年半続いています。

妻や夫である私、息子と娘の気持ちを被介護者と介護者の立場からお伝えし、皆さまに健康の大切さを改めて認識して頂きたいと思います。

妻の介護を始めて感じた、健康であることの有難さ

by シニア ごぼうライター

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シニア ごぼうライター

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ピニオン紹介

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私の妻は、2019年8月に自宅で脳内出血で倒れ、急性期病院から回復リハビリ病院を経て、2020年2月末に退院しましたが、要介護5、右片麻痺、構音障害が残り、今も寝たきりの状態です。

この2年の介護を通じて、夫である私が率直に感じた介護の大変さや被介護者である妻の気持ち、健康に関する考え方の変化について、お話ししようと思います。

妻が倒れた

それは突然の出来事でした。その日は近畿地方に台風が直撃したため、息子、娘は早目に退社し、私は定時に車で帰宅しました。私が帰ると同時に、妻がお風呂に入るべく準備をし、お風呂に入った途端、その場で倒れました。

その出来事が長い闘病生活と介護の始まりになりました。

診断結果は脳内出血

ショックでした。今まで体調が悪いのは違う病気だと家族全員が思い込んでいたため、突然の出来事と病名に自分を責めました。

血圧が高いため、降圧剤を服用していたはずですが、実際は妻自身の判断で服用していない時もあったようです。

運び込まれた急性期病院で奇跡的に一命をとりとめ、医者に戻らないと言われた意識障害も奇跡的に目を覚め、私はその時、初めて神様に感謝しました。

辛いリハビリ回復病院

妻はもともと体力がある方ではなく、毎日の理学療法士、作業療法士、言語聴覚士のリハビリは辛いと泣いていました。私と息子はほぼ毎日病院に通い、在宅介護に向けての介護技術の習得のため、妻の介助方法を教えて頂きました。

私はリハビリ回復病院でリハビリを続ければ必ず治るという安易で自分勝手な考えを持っていました。

しかし、その考えは約4か月の退院時点で脆くも崩れ去りました。退院時は、要介護5、右片麻痺、構音障害が残り、寝たきりです。

介護離職の決断

私は妻が倒れた時は定年まで残り1年弱で、妻と再雇用の道を選択していました。しかし、妻が「家に帰りたい」という言葉と「もうすぐ定年」「妻の傍にいたい」という私の気持ちで、妻の退院に合わせ、介護離職しました。

その決断が正しかったか否か、今の時点ではまだ分かりません。ただし、私の年齢が30代、40代、50代前半であれば、施設あるいは訪問介護ヘルパーを利用し、可能な限り、仕事を続けていたかもしれません。

在宅介護の始まり

介護を始めた当初は、自分の体調など全く気にせず、妻の体調管理ばかりに注意していました。息子の手伝いもあり、おむつ交換、痰の吸引、排便処置、食事介助、口腔ケアなどを時間を決めて行い、ほぼ24時間体制の介護でした。

誤嚥性肺炎から胃瘻造設へ

介護中に2回の誤嚥性肺炎を経験し、食事が摂れない状況が続いたため、医師の助言もあり、妻と私は胃瘻造設という苦渋の決断をしました。

胃瘻は延命処置という一般的な見解があるため、初めは拒否していましたが、2回目の誤嚥性肺炎で決断せざるおえない状況になりました。辛い決断でした。

在宅介護に必要な介護者の4つの力

私は介護者に必要な4つの力は、気力体力決断力経済力だと思っています。

気力・・介護を続ける精神力、体力・・被介護者への対応の持続力、決断力・・医療方針に対する家族の判断力と被介護者へ説明できる知力、経済力・・介護費用や医療費用、介護にかかる備品などの補充にかかる費用です。

介護はこの4つの力のバランスが必要です。

健康であることの有難さ

私は、40歳から給料より天引きされる介護保険料に対して、「どうせ使うことないのに、払う必要はあるの?」と思っていましたが、今となっては、介護保険サービスは介護者にとって有難い制度です。そして、今の自分が健康でなければ介護も続けられませんから、国民健康保険も大切です。

妻の介護がいつまで続くのかは分かりませんが、いつか一緒に歩き、妻が行きたがっていた沖縄旅行を実現するために日々、介護やリハビリを続けています。

今、健康には自信があるという方でも、病気や怪我で倒れないという保障はありません。いつか老いを感じる時が来ます。その時のためにも、社会福祉サービスや介護保険制度を知っておいても損はありません。また、税金などは必ず支払っておかなければ、後で大変なことになります。

介護は今や他人事ではない時代です。転ばぬ先の杖ではないですが、介護について正しい知識は持っておくことは大切です。また、世の中も障害者の方に優しい街づくり、介助を目指して欲しいと願っています。

まだまだ街中は車椅子を利用する方や目の不自由な方には危険な箇所がたくさんあります。

一度、ご自分が障害者の方の気持ちになり、街を歩いてみれば如何でしょうか。危険が多いことに気がつくはずですよ。

 

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