一言モノモーション
本来、医療者は高い地位にあるべきだと私は思います。
理由は簡単です。命を守っているから。これを読んでいる方やその家族、周りの命を助けているから。
あなたの命を守ってくれる人に、あなたは何をしますか?どれくらいお金を払いますか?
もし、今日から医療者がいなくなったら、どうしますか?
メインモノモーション
私はもっと、医療者は高い地位にあるべき、国として守られるべきだと思います。
医療者の処遇改善を訴えたく、この記事を書くことにしました。
慢性的な人手不足に追い打ち
医療業界というのは、長期に及ぶ慢性的な人手不足が問題になっています。
「潜在看護師」という言葉があるくらい、全くと言っていいほど人が潤うことはなく、現場はいつも不足した状態です。周りに医療者がいる方も多いと思いますが、それでも高齢化社会のニーズに対応できていないのが現実です。
特にそれが顕著に出ているのが、ありえないほど過酷な「医師の勤務状況」です。よく「医者や看護師は、給料が高い」と言われますが、これは嘘でまさに割に合わない職業です。他人の命を左右させ、さらに自分も危険と隣り合わせである仕事にも関わらず、対価がそれに値しないのです。それに加え、医療者に暴力や暴言を吐いたり、召使いのように扱う患者が多くいることも事実です。
そしてコロナの流行は、この状況にさらに追い打ちをかけました。
患者が増え、検査が増え、多くの時間が必要になりました。
「感染対策を行う」ということが現場にとってどれだけの手間と過酷さを増やすことになったかご存知でしょうか。テレビで医療現場の映像が流れることがありますが、見ているみなさんはどれだけその現状を想像できますか?実際に体験しないとわからないことが多く、伝わらないことが多すぎる…これが著者の感想です。
さらに感染者や濃厚接触者が増えることで、出勤できない医療者が増えたことにより、人手不足が悪化したことはご存知でしょうか?
医療崩壊を防ぐために
これをきっかけに、少しでも医療者の過酷さを軽くしてほしいと思っています。
優秀な人材が増えるよう、職業に対する価値観を変え、医療の知識を身につけ、自分の「命」「死」についてしっかり考えておく、病気を予防し医療機関に頼らない生活を送るなど、できることは多くあります。
そして、「医療者も一人の人間である」ということを十分認識してほしいのです。医療者にも生活があり、家族があり、そして、命があります。どうか、医療者を守ってください、助けてください。医療者を守ることで、多くの命が助かります。それが自分を守ることにもなります。
「感謝」ではなく処遇改善を
もう「感謝」だけでは、状況の悪化は止められません。だから私は、国家規模の処遇改善が必要と強く考えています。
約1年半前、医療者に5~20万円の給付がありましたが医療者のみなさんはどんなお気持ちだったでしょうか?
著者の本音は「これだけか…」です。感染との隣り合わせの毎日で、多くて20万円。大げさかもしれませんが「あなたの命とやってきたことは、20万円です」と提示された気持ちになりました。そして、最近の4000円の給与アップ…どれだけ今の国家は医療者を大切にしていないかが明らかです。
このままでは当然医療者を目指す人、続ける人は減り、ゆっくりであっても崩壊の一途を辿ります。医療が必要なときに提供されない国になってはいけません。
ぜひ、この機会に考えて、できることを少しでも行動に変えてほしいと思います。
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