一言モノモーション
LGBTQやセクシュアルマイノリティが社会での周知が進むなかで、「男子:学ラン、女子:セーラー服」に限定された男女二元論のなかでの学生服に対する考え方が続いている現状がある。
多様な選択肢が社会の変化に繋がるために、学生服の選択肢を多様化する必要性について解説していく。
メインモノモーション
LGBTQやセクシュアルマイノリティ(性的少数者)という言葉が少しずつ社会での認知が進んできている日本で、「性の多様性」を基にした日常生活のなかでの選択肢の多様化が求められてきています。
「多様性社会の実現」や「"SDGs"に合わせた行動」のなかで、具体的な行動を行うことを見てみないふりをするという時代は前時代的なものとなっています。
さまざまな日常生活の場面のなかで、選択肢の多様化として学生服の選択肢の多様化の必要性を提案します。
LGBTQやセクシュアルマイノリティを考えるなかで、性別を「男性」や「女性」だけで考えると多様性の範囲が限定的なものとなってしまいます。
「男性」や「女性」だけでものごとを考える考え方を男女二元論と言いますが、LGBTQやセクシュアルマイノリティの セクシュアリティ(性のあり方)では、「男性」や「女性」に捉われないセクシュアリティの代表的なものとして「ノンバイナリージェンダー」や「Xジェンダー」と言われる、性自認(gender identity)や社会的な性のあり方(gender/gender expression)があります。
学生生活の場面では、男子は学ランとスラックス、女子はセーラー服×スカートという形が長年続いてきました。
最近では男女共通の制服としてブレザーが採用される、女子の選択肢としてスカートとスラックスの選択ができるということが少しずつ増えてきています。しかし、男子の選択肢としてスカートが認められている地域はごく僅かです。
現代社会のなかで、スカートに意味付けさせられている「女性性」という考え方が柔軟になっておらず、男子の選択肢としてスカートが認められている学校があったとしても、周囲の人達からの反応を恐れてスカートの選択肢ができない場合が多くあります。
LGBTQの「T」であるトランスジェンダーの人達のなかには、学ランやスラックスに長年意味付けさせられてきた「男性性」やセーラー服やスカートに長年意味付けさせられてきた「女性性」を憧れるということが少なくありません。
また、 セクシュアリティは流動性を持っていますので、流動性が日常的にあるセクシュアリティの場合は日常的に学生服のスタイルを変化させていきたいということがあります。
学生服を「男子:学ラン、女子:セーラー服」だけに拘り続けてしまうと、選択肢がないなかで成長し、自分自身のセクシュアリティを含めた様々なことを押し殺して生活していくことが人生のなか当たり前のことだと考えてしまい、将来に対して前向きな気持ちを持てない、自己肯定感が低いために日常生活に支障が生じるということに繋がっていきます。
「性の多様性」を社会生活のなかで実現させるためには、将来を担う学生の生活のなかで、学生服の選択肢を多様化していくことが「自分らしく生きる未来」について考えて行動に繋げていくことに結びついていきます。
多様な選択肢で社会を変えるために、「多様性社会の実現」や「"SDGs"に合わせた行動」を具体的に行動するために。
学生服の選択肢を多様化する必要性について、知ること、考えることで気付いてもらえると幸いです。
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