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学校や社会になじめなくても、よりよく生きていける社会になりますように

学校になじめない君へ ―発達障害の息子を通して見た世界―

by このはずく

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このはずく

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ピニオン紹介

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発達障害がある中学生の息子は不登校で、字を書くことや感情のコントロールが大の苦手。

母親の私が中学生の頃は、不登校の子なんて滅多にいなくて、だいたい進学して、いつか就職するのが普通としか思っていなかった。

でも今、学校になじめない息子と毎日過ごす中で、学校に行けないから、お先真っ暗、死ぬしかない、なんてことはないって感じ始めたよ。

4年生の頃、漢字ドリルが嫌で窓から飛び降りようとした息子も中学生になったので、私もそろそろ働こうかなって思った。

外に働きに行くことも考えたけど、私は、在宅ワークという道を選んでみた。何故かっていうと、自分の仕事をしながら、息子にも出来そうな仕事があるか探してみようって思ったからなんだ。

息子は感覚に過敏さがあって、特に音が苦手。さらに、集団の同調圧力や威圧感にとても耐えられそうになかったから、外で働くのは向かないと感じていたんだ。

 

早速、在宅ワークのサイトに登録して、ゲームやパソコンが好きな息子にも出来そうな仕事を探してみた。すると、ゲームの記事を書く仕事があったり、ゲーム実況や解説をしているYouTuberが、シナリオ作りや動画編集を依頼していたりと、息子が興味を持てそうな仕事がいくつもあって、道が開けたって感じたんだ。

普通は、子どもがゲームばかりしていると怒られがちだけど、仕事の世界では違う。そこでは、「何か特別に好き!」ってのめり込める人の方が、仕事を見つけやすそうだったんだ。

だから、学校に行けなくても、会社員になれなくても、仕事を見つけて働く方法があるんだよ、報酬は少ないかも知れないけど、障害年金を貰いながらでも、生きていく方法はあるんだよ、って言いたかったんだ。そのためには、自分の好きなことを増やして、最低限の約束やマナーを守ることは必要だけどね。

今、こんな生活をしながら思っていることがある。それは、日本の教育制度を変えてほしいってこと。
義務教育に適応できない子には、その教育費を家庭に還元して、フリースクールや、学習教材などを自由に選べるように法律を変えてほしい。不登校だからって子どもが教育を受けられないって不公平じゃない?

現在、息子は通信制の中等部にも在籍しているけど、学費が月4万円以上かかっている。でも、そのおかげで、インターネットを使って、学年や性別を超えて話せる友人もできたから、決して無駄じゃない。息子の特性は少数派で、学校ではなかなか理解してもらえなかったけど、通信制の存在で、少数派同士と繋がることができ、パソコンでのコミュニケーションスキルも身に付いた。これは、地元の学校ではなかなか経験できない、とても貴重な体験だったと思う。

それに、不登校だけがきっかけではないけれど、日本では引きこもりやニートが増えてきたことで、大きな経済的損失を抱えているし、放置すれば、老人が中年を世話する8050問題にまで発展してしまうこともある。それを防ぐためにも、学校や社会からはみ出す子が、いじめられたり、嫌なレッテルを貼られたりせず、生きていくための知恵とスキルを身につけ、自分の生き方を模索できるような教育をし、制度を整えてほしいと、切に願っている。

今、学校になじめない君が、よりよく生きていけるように。

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