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寿命と健康寿命
今の日本の健康保険制度はとても優れています。
病気になれば誰でも安くで病院を利用でき、必要な治療を受けることができて薬を処方してもらえます。
とても便利な反面、【病気にならないように】生活をしている人はどれだけいるのでしょうか。今こそ「予防医療」に税金を投じ国として健康人口を増加させていくべきではないでしょうか。
平日に病院に行くと高齢者がまるで学校に通っているかのようにわんさかいて老後になんらかの体の不調を抱えながら生活している人口の多さが伺えます。
日本は高齢化社会であるといわれていますが、「健康寿命」は平均寿命より約10歳短いといわれています。これはどういうことかというと、例えば70歳まで生きることができたとしても最後の約10年間は日常生活になんらかの制限のある「不健康な期間」を過ごすことになるということです。この「不健康」の内容は人によって違いますが、あるデータでは高齢者が病院に通っている理由としてあげている病気の上位は高血圧、脳卒中、狭心症、糖尿病であり、生活習慣と密接に関わりのある病気が並んでいることがわかります。
予防医療とは
予防医療には3つの段階があります。1次予防は自分でできる食事や運動、禁煙などの取り組み、2次予防は病気を早期発見、早期治療し体への影響を最低限にする取り組み、3次予防は発症してしまった病気の再発防止やリハビリに取り組むことをいいます。
1次予防と呼ばれている食事、運動、喫煙の習慣が万病のもとになると考えられており、これを疎かにしてしまうことで健康寿命が短くなることにつながっていると考えられます。
国ができることは?
ではなぜ食事、運動、喫煙習慣について疎かになるのでしょう。時間がない、お金がない、そもそも意識が向かない・・・などいろいろ考えられます。そこで、国がこの時間がない、お金がない、意識が向かないをサポートすることで国民の健康寿命の延ばすことができるのではないでしょうか。
例えば、スポーツジムに通う費用や正しい食事に関するセミナーを受ける費用の数%を負担したり、健康診断の結果が良かった人や非喫煙者には健康維持手当のようなものが支給されるとしたらもっと『今』の健康状態に目を向けて改善を図る人が増えると思います。そして『今』の健康習慣の積み重ねで『未来』に健康な人が増えるのではないでしょうか。
今の日本では足腰の悪い高齢者がたくさんいますが、日々の筋力トレーニング習慣で背中や足にしっかり筋肉がついたり、有酸素運動により心肺機能があがることで、長生きした未来にベッドの上で天井を見るだけ生活や、行き先が病院だけという寂しい未来を避けられるかもしれません。
食事から必要な栄養が摂取できてしっかり老廃物を排出できる体になれば体も心も軽くなり笑顔でいれる時間が増えるかもしれません。
今個人の単位でできていない人が多いなら国が何かを変えないとこれから先もなにも変わることはありません。
元気な高齢者が増えることで若者にも活気が伝わり、『長寿大国日本』から『健康長寿大国日本』に生まれ変わってほしいと願います。
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