一言モノモーション

衰退しつつある日本の伝統や伝統工芸を守るために何ができるか、時代にマッチした方法や後継者育成問題に焦点を当てて考えてみます。

日本の伝統や伝統工芸を衰退から救うアイディア

by あっち こっち

  • ¥1,000

    目標金額
  • ¥0

    獲得シンパ
  • 0

    残り日数
  • 終了日

    モノモーション終了
Raised Percent :
0%
This campaign has been invalid or not started yet.
, ドイツ

あっち こっち

1 Campaigns | 0 Loved campaigns

ピニオン紹介

メインモノモーション

海外に住むメリットは、違った角度から日本を観察できることです。
私が在住しているドイツには、日本の人が憧れる素晴らしい文化や伝統工芸品があります。マイセンの陶磁器、ゾーリンゲンの刃物、エルツ地方の可愛い木工品人形などがその一例です。
これと同じように、工芸品や美術品に興味があるドイツ人は、岩手県の南部鉄瓶、石川県の輪島塗、佐賀県の伊万里焼などの伝統工芸品に魅了されます。
しかし、このような素晴らしい日本の伝統工芸は衰退の道を歩んできます。

 

 

先細りする日本の伝統や伝統工芸

 

日本には漆器、織物、陶磁器、和紙、木工細工などの素晴らしい伝統工芸があります。丁寧に作り上げたこれらの工芸品は、使い込むほどその良さを実感できます。
しかし、私たち日本人はいつの間にか国外からの製品に目を向けるようになりました。異文化圏の物に触れるのは良い経験で喜ばしい事です。ただし、伝統ある日本の工芸品への関心が減ってきているのは、憂べきことだと感じます。

伝統工芸の衰退を加速させているもう一つの原因は、大切にひとつの物を使うのではなく、流行の物を安価に購入という現代の『消費文化』です。
人件費の安い海外工場で大量生産される製品と、職人さんが手間暇をかけて作る伝統工芸品の価格には当然差があります。ただし使い心地や耐久年齢を考慮すると、伝統工芸品は値段が高くても、それに見合う価値があり満足できるものが多いのです。

また最も深刻な問題は後継者不足でしょう。
「地味で収入が低い」
「何年も修行が必要」
「保守的な世界」
このようなイメージがあるからなのか、伝統工芸の職人を目指す人は右肩下がりです。
そもそも伝統工芸に関わった事がなく、それらを身近に感じられない人が多い事も、後継者不足の大きな原因なのではと感じます。

世界で注目を浴びる JAPAN

 

日本の伝統や伝統工芸が衰退しつつある一方、海外では寿司やうどんなどの日本食、漫画やアニメを中心とする日本のサブカルチャーが大きな注目を浴びています。
昔は「生の魚を食べるとは信じられない」と眉を潜めていた人が大多数だったドイツでも、今ではお寿司を販売していないスーパーマーケットは存在しないほどになりました。

ベジタリアンやヴィーガンブームが追い風となり、豆腐はTOFUとして人気食材になっています。
アニメや漫画ファンの若者が、動画を参考におにぎりや和菓子を作って食べているのも、今では全く珍しくない光景です。

このように海外で日本文化への注目が集まっている今こそ、日本の伝統や伝統工芸をアピールするチャンスではないでしょうか。
国家ベースで日本食やサブカルチャーと一緒に伝統や伝統工芸を積極的に広める、そんな試みを期待します。

 

SNSで伝統や伝統工芸を発信

 

日本の伝統や伝統工芸を効果的にアピールするのに大切なのは、時代の流れに沿った情報発信でしょう。どんなに優れた工芸品でも、人の目に触れなければ需要は減ってしまいます。

今の情報発信の中心ツールと言えばやはりSNSです。有名なインスタグラマーYouTuberと協力すれば、若い消費世代の関心を集めるのもそれほど難しくないはずです。

例えば環境保護が頻繁に話題にのぼる現在は、お弁当箱や風呂敷などのエコロジックな伝統工芸品が若い世代の興味をそそるはずです。ちなみに海外でもお弁当箱は『BENTO BOX』として知名度が上がっています。

曲げわっぱに詰まった美味しそうなお弁当をインスタグラムにアップする、人気タレントが風呂敷の便利さを紹介する動画を作るなど、時代にマッチしたアピール方法が効果的だと思います。

義務教育の中で伝統や伝統工芸に触れるカリュキュラムを

 

義務教育のうちに、日本の伝統や伝統工芸に接する機会を与えてあげるのは、子供の成長にも良い影響を与えます。
良い物を選ぶ目を養う事は、文字や計算を学ぶのと同じ位に大切です。質の良い物を長く使う事は、物を大切に使う事にもつながるからです。物が溢れている時代だからこそ、上質な物を選ぶ能力が必要だと思います。そのために

  • 入学式の時に漆器のお箸をマイ箸として贈る
  • 和服の着付けを教える
  • 茶道の体験授業

など伝統工芸をもっと身近な存在にするカリュキュラムがあれば良いのではないでしょうか。

 

伝統工芸の担い手を育てるシステムを整える

 

勉強が好きな人は大学へ行き勉強する。
物作りが好きな人は職人になるために見習いをする。

これが本来の理想ですが、現実には安定した収入を得るために多くの人が大学進学を目指します。しかしながら、日本の終身雇用制度はすでに崩壊していると言われています。会社にしがみついていても、一生安定した生活が約束される保証はありません。

そうなると必要なのは、個人の持つスキルです。情熱を持つ人が安心してスキルを習得できるようなサポート体制があれば、「好き」を仕事にする人も今以上に増えるはずです。そしてその中から、伝統工芸への道を選択する人も出てくるのではないでしょうか。

 

 

日本の伝統や伝統工芸が絶えることなく、次世代のに引き継がれる事を心より祈っています。

レビュー

レビューはまだありません。

“日本の伝統や伝統工芸を衰退から救うアイディア” の口コミを投稿します